娘は私に何の相談もせず、「私のためだから」と言って、自宅から約130キロも離れた老人ホームに私を入れました――その3日後、8歳の孫がリュックを背負って私の前に現れました。

メリッサに病院から迎えに来てもらってから20分後、私は車が間違った方向へ向かっていることに気づいた。彼女は、私には療養するための安全な場所が必要だと言い続けていた。

そして車が自宅から80マイルも離れた老人ホームの前に停まったとき、私はまだそこに滞在すると同意してもいないのに、ロビーに自分のスーツケースが置かれているのを見た。

「曲がるところ、通り過ぎたわよ」

メリッサは両手をしっかりとハンドルに置いたままだった。

「分かってる、お母さん」

私は助手席の窓から外を見た。

私の家は西にある。

なのに、車は北へ向かっていた。

「じゃあ、どこへ行くの?」

「お母さんが元気を取り戻せる場所よ」

その答えのほうが、行き先をはっきり言われるより不安だった。

「メリッサ」

「お母さん、お願い」

私は助手席で慎重に体を動かした。すると、打撲した腰がすぐに痛みを訴えた。

2日前、私は鳥の餌の袋を運んでいる途中、自宅の裏階段で足を滑らせた。

骨は折れていなかった。でも、かなり強く転んだため、医師たちはもっと深刻な問題がないか確認するため、私は病院で2晩過ごすことになった。

私は74歳。

14歳じゃない。

転ぶ前の私は、行きたいところへ自分で車を運転し、自分で食事を作り、請求書も自分で払い、週に4回、孫のラリーに「7の段が嫌いだからって、掛け算が任意科目になるわけじゃない」と言い聞かせていた。

もちろん、腰が痛いことも分かっていた。

しばらく助けが必要になることも理解していた。

分からなかったのは、なぜ娘が私をどこへ連れて行くのか、頑なに教えようとしないことだった。

1時間後、メリッサは手入れの行き届いた敷地へ車を入れた。

入口の看板を見て、私はようやく答えを知った。

私は二度読み返した。

「メリッサ」

「一時的よ、お母さん」

「私を老人ホームに連れてきたの?」

「介護施設よ」

「言い方をきれいにしただけじゃない」

メリッサは車を停めた。

「お母さん、始めないで」

私は彼女を見た。

「何を?」

「これよ」

「あなたは、これが何なのか一度も説明してないでしょう」

メリッサは車を降りた。

その瞬間、私は初めて本当の恐怖を感じた。

建物そのものが怖かったわけではない。

むしろ、かなり感じのいい場所だった。

歩道の両脇には花壇があり、入口の近くには白いロッキングチェアが並んでいる。正面には噴水まであった。

私が怖かったのは、メリッサが最初から自分たちがどこへ向かっているのか知っていたこと。

そして私は知らなかったことだった。

ロビーに入ると、受付の女性が私たち二人を名前で出迎えた。

そして私は、自分のスーツケースを見つけた。

その上には、寝室に飾っていた写真が2枚置かれていた。

1枚は、ロバートと私の結婚35周年の写真。

もう1枚は、前歯が抜けた隙間を見せながら笑っている、6歳のラリーの写真だった。

私は立ち止まった。

「メリッサ、これは何?」

彼女は私と目を合わせようとしなかった。

「お母さん、もう全部手配してあるの」

「私のスーツケースを詰めたの?」

「ここなら食事も出る。看護師もいる。必要ならリハビリも受けられる。いつでも人がいるのよ」

「私の寝室まで詰めたのね」

「必要なものだけよ」

「私に何も聞かずに?」

彼女の声が小さくなった。

「聞いたら、お母さんは嫌だって言うでしょ」

「当然でしょう」

受付の女性は突然、コンピューターにものすごく興味があるような顔をした。

メリッサが私の手に触れようとした。

私は手を引いた。

「どのくらい?」

「様子を見てから決めましょう」

「答えになってないわ」

「お母さんのためなの」

私の人生を通して、いつか実の娘に私へ使われるのを待っていたような言葉だった。

私は手を差し出した。

「鍵をちょうだい」

メリッサはバッグに手を置いた。

「家のことは私が見ておくから」

「頼んでないわ」

「お母さん」

「鍵よ」

「今は運転しちゃだめでしょう」

「それは分かってる。鍵をちょうだい」

彼女は私の頬にキスをした。

鍵を返すことを拒んだまま、実の母親にキスをしたのだ。

「今夜電話するから」

そう言って、彼女は歩いて行った。

施設は清潔だった。

夕食も悪くなかった。

パトリシアという看護師は、腰のために枕をもう一つ持ってきてくれた。

それでも、私がここにいることを自分で選んだわけではないという事実は変わらなかった。

その夜、私は枕に顔を埋めて静かに泣いた。

人生が終わったと思ったからじゃない。

80マイル離れた我が家のキッチンが目に浮かんだからだった。

流しの横に置かれたラリーの青いマグカップ。

テーブルの隣の引き出しにしまわれた彼のクレヨン。

そして、メリッサが成長していく間、毎年ロバートが鉛筆で身長を記録していた、あのパントリーの扉。

メリッサ、6歳。

メリッサ、7歳。

メリッサ、8歳。

ロバートはいつも、それぞれの線の横に日付を書いていた。

ある日、彼女がつま先立ちになったとき、ロバートはこう書いた。

「メリッサ ― 8歳 ― かかとを床につけて」

何年も経ってから、私は同じ扉でラリーの身長を測るようになった。

ロバートはラリーに会うことができなかった。

それでも、二人の鉛筆の跡は同じ木の上に残っていた。

翌朝、私はメリッサに電話した。

「ラリーと話させて」

「学校よ」

「帰ってきたら電話させて」

「分かった」

でも、電話はかかってこなかった。

その日の夕方、私はもう一度電話した。

「ラリーは今、環境に慣れているところなの、お母さん」

「何に慣れているの?」

沈黙。

「メリッサ?」

「全部よ。トムと私でちゃんとやってるから」

「代わって」

「宿題をしてるの」

「いつも私と一緒に宿題をするでしょう」

「今は無理よ、お母さん」

その後すぐに電話は切れた。

2日目も同じだった。

メリッサが私をそこへ置いていってから、ちょうど3日目。

私は窓のそばに座り、本を読んでいるふりをしていた。

そこへパトリシアが現れた。

「エレイン?」

私は本を下ろした。

「あなたに会いたいっていう男の子が来てるわ」

私は腰が痛むことも忘れて椅子から立ち上がった。

廊下には、学校のリュックを背負ったラリーが立っていた。

頬は赤く、涙でまだらになっていた。

「おばあちゃん!」

ラリーは廊下を4歩で駆け抜けてきた。

私は彼を抱きしめ、危うくバランスを崩した。

パトリシアが私の肘を支えてくれた。

「ゆっくり」

私はラリーの両肩をつかんだ。

「どうやってここに来たの?」

彼はリュックを胸に抱きしめた。

すると、トムが車の鍵を手にして入口に現れた。

「一人で来たんじゃないよ」

私はトムとラリーを交互に見た。

「メリッサは知ってるの?」

トムは首の後ろをこすった。

「今は知ってる」

ラリーが私の袖を引っ張った。

「おばあちゃん、持ってきたものがある」

「どこから?」

「おばあちゃんの家」

トムがラリーを見下ろした。

どうやら、そのことは彼も知らなかったらしい。

ラリーはリュックをさらに強く抱きしめた。

「ママに捨てられたくなかったんだ」

私の目はトムへ向いた。

「何を、捨てるって?」

「分からない」

ラリーはリュックのファスナーを開けた。

数学の教科書、筆箱、潰れたクラッカーの袋をどかす。

そして、古い真鍮の蝶番を取り出した。

それが何なのか、彼が完全に取り出す前から分かった。

突然、足に力が入らなくなったように感じ、私はベッドの端をつかんだ。

ロバートはパントリーの扉がいつも傾くため、その蝶番を2回交換したことがある。

「ラリー……」

「おばあちゃんの扉についてたんだ」

「パントリーの扉、どうしたの?」

ラリーの顎が震え始めた。

「ママが外した」

私はトムを見た。

「何ですって?」

彼は部屋の奥へ入ってきた。

「知ってると思ってた」

「何を?」

「メリッサから聞いたのは、一時的なリハビリだってこと。2週間くらいここにいるって」

「私にもそう言ったわ」

ラリーが口を挟んだ。

「ママは、おばあちゃんはもう家に帰らないって言った」

部屋が静まり返った。

「そう言ったの?」

「うん」

トムが来客用の椅子を近くへ引いた。

「今日の午後、ラリーを迎えに家へ行ったんだ。でも家にいなかった。そしたら、おばあちゃんのキッチンに業者がいるのを見つけた」

「業者?」

「パントリーの扉を外してた」

ラリーが蝶番を持ち上げた。

「やめてって言ったんだ」

私は真鍮の蝶番を握りしめた。

「どうして扉を外してたの?」

「ママが、もっと安全にするって言ってた」とラリーが答えた。「片付けたり、いくつか交換したりするって」

「何を?」

「まだ分からない」

ラリーは袖で鼻を拭った。

「男の人が、古い扉はなくなるって言ってた」

トムが彼にティッシュを渡した。

ラリーは無視した。

「おじいちゃんの字が書いてあるんだ」

私は手の中の蝶番をゆっくり回した。

8歳の孫は、ただの金具を救わなければならないと思ったのだ。

私は電話を取った。

トムが止めた。

「エレイン、電話する前にもう一つある」

私は顔を上げた。

「彼女は、おばあちゃんが全部同意したって私に言った」

私は思わず笑いそうになった。

「私、ずいぶん忙しかったのね」

トムは椅子に座った。

「病院がおばあちゃんに、もう一人で暮らさないほうがいいって勧めたって」

「回復する間、助けが必要だとは言われたわ」

「彼女はそう説明しなかった」

私はラリーを見た。

「どうして電話してくれなかったの?」

彼は眉をひそめた。

「ママが、おばあちゃんには静かな環境が必要だって」

「あなたが慣れてるって言ってたわ」

「僕は慣れてなんかないよ、おばあちゃん。会いたかった」

「分かってる」

彼は慎重にベッドの端へ腰を乗せた。

「電話したら、おばあちゃんが家に帰りたくなるって言ってた」

そこに答えがあった。

私はメリッサに電話した。

彼女はすぐに出た。

「お母さん?」

「どうして私のパントリーの扉が蝶番から外れてるの?」

沈黙。

そして彼女は言った。

「トムがお母さんに電話したのね」

「あなたの息子が学校のリュックに蝶番を入れて持ってきたわ」

「お母さん、聞いて」

「いいえ。あなたが聞いて。私の家で何をしてるの?」

「安全にしてるのよ」

「パントリーの扉を外すことが?」

「通路側に開くでしょう。杖が引っかかるかもしれない」

「私は杖なんて使ってないわ」

「これから使うかもしれないでしょう」

私は目を閉じた。

これが今のメリッサだった。

私が実際に抱えている問題を解決しているんじゃない。

私がまだ投票することすら許されていない未来の問題を、想像できる限り全部解決しようとしていた。

「他に何を変えたの?」

「何も永久的なことはしてない」

「そうじゃなくて、何をしたの?」

彼女はため息をついた。

「少し物を動かしただけよ。それだけ」

「パントリーの扉は安全な場所に置いて」

「もう置いたわ」

私は言葉を失った。

「捨ててないの?」

「もちろん捨ててないわ」

彼女は、まるでそんなことを疑われたことが心外だと言わんばかりだった。

一瞬、私はどう受け止めればいいのか分からなかった。

そして、病院からここへ向かう途中からずっと気になっていた質問をした。

「どうして80マイルも離れた場所なの?」

沈黙。

そして彼女は答えた。

「ここは評判がよかったから」

「20分の場所にも評判のいい施設はあるわ」

「お母さん」

「どうして80マイルなの?」

トムが私を見ていた。

どうやら彼も、その質問をしたことがなかったらしい。

メリッサはようやく答えた。

「お母さんがどうするか分かってたから」

「私が何をするっていうの?」

「家に帰ろうとするでしょう」

私は手の中の真鍮の蝶番を見つめた。

「つまり、80マイル離れた場所を選んだのは、私が家に帰れないようにするためじゃないのね」

「そんなこと言ってない」

「私が帰りたがるって分かってたから選んだのね」

ラリーは足をぶらぶらさせるのをやめた。

メリッサの声が鋭くなった。

「お母さん、転んだのよ」

「ええ」

「一人で外に倒れてたのよ」

「10分よ」

「10分あれば十分でしょう!」

彼女の声が震えた。

「近所の人から、母親が倒れてるって電話が来たの。私は2ブロックしか離れてないのに……あれがどんな気持ちだったか分かる?」

私は分かっていた。

メリッサが思っている以上に。

ロバートが亡くなったとき、彼女は仕事中だった。

病院に着いたときには、ロバートはもう亡くなっていた。

それ以来、彼女は間に合わなかった最後の別れを、まるで自分なら防げたはずのことのように抱え続けていた。

「あなたが怖かったことは分かってる」

「怖いのよ」

「私もよ」

彼女は黙った。

私はもう一度、蝶番を見た。

そして、まだ彼女に話していなかった別のことを口にした。

「手すりが緩んでたの」

「何ですって?」

「裏階段の手すり」

トムが私を見た。

私は続けた。

「直さなきゃいけないって分かってた」

「お母さん!」

「分かってる」

「いつから?」

「しばらく前から」

「どうして言ってくれなかったの?」

「誰かに電話しようと思ってたのよ」

メリッサが怒ったような声を漏らした。

私は初めて、その怒りをそのまま受け止めた。

その怒りを持つ資格は、彼女にもあった。

「手すりは私が直すべきだった」

「そうよ」

「でも、それはあなたが私の住む場所を決めていいってことじゃない」

電話の向こうで彼女の呼吸が聞こえた。

そして私は言った。

「ここへ来て」

「何?」

「この施設に」

「お母さん、仕事があるの」

「トムにも仕事があるわ」

トムが眉を上げたが、黙っていた。

「来なさい、メリッサ。私の鍵も持ってきて」

彼女は90分後に到着した。

最初に見たのはラリーだった。

「何も言わずに出てきたのね」

ラリーは腕を組んだ。

「ママも何も言わずにおばあちゃんを連れてきたじゃん」

トムは床を見つめた。

私の最初の反応は、ラリーにそんな言い方をしないよう注意することだった。

でも、8歳の子が一言言ったくらいで、メリッサが壊れるわけじゃない。

メリッサは私のほうを向いた。

「お母さん、私は安全にしたいだけなの」

「じゃあ、どうしてラリーが電話するのを止めたの?」

「寂しがってたから」

「僕は寂しかったんじゃない。おばあちゃんが帰ってこないって言われたからだよ」

メリッサは目を閉じた。

私は手を差し出した。

「鍵」

彼女は私の手を見た。

「運転はしないでしょう」

「分かってる」

「じゃあ、何に使うの?」

「私のものだから」

数秒間、メリッサは動かなかった。

やがてバッグを開いた。

鍵が小さな金属音を立てて、私の手のひらに落ちた。

私は指を閉じた。

「もう施設の責任者とは話したわ」

メリッサが鋭く顔を上げた。

「退所して安全に家へ戻れる計画ができるまでは、ここにいる」

彼女は、まだ私の手の中にある鍵を見た。

「そうするの?」

「私は選択肢が欲しいと言ったの。あなたがしたこと全部が間違ってると言ったわけじゃない」

誰も何も言わなかった。

「手すりは直す。腰が治るまでは家で助けを受ける。医師の許可が出るまで運転はしない」

メリッサは座った。

珍しく、口を挟まなかった。

「でも、私は家に帰る」

彼女は一度だけうなずいた。

私は手を開いた。

真鍮の蝶番が、鍵の隣に置かれていた。

「それから、家に帰ったら、キッチンで何をしたのか全部教えて」

メリッサは蝶番を見た。

そしてラリーを見た。

「お母さん……」

私は待った。

「パントリーの扉はガレージにあるわ」

「それならいい」

4日後、私は家に帰った。

手すりは修理されていた。

パントリーの扉は、ガレージで安全に保管されていた。

メリッサが動かしたものは、すべてラベルの貼られた箱に入っていた。

ラリーは古い扉へまっすぐ走っていった。

「おばあちゃん、元に戻して」

メリッサが私を見た。

「戻したい?」

「ええ」

その午後、パントリーの扉は再び蝶番に取り付けられた。

その後、メリッサは私が予備の鍵を掛けていたフックへ手を伸ばした。

でも、途中で止めた。

「また私に持っててほしい?」

「まだよ」

彼女はうなずいた。

ラリーはキッチンの引き出しから鉛筆を取り出した。

「僕、もう背が伸びたよ」

「先週もここにいたでしょう」

「それでも」

彼はパントリーの扉に背中をつけた。

立ち上がろうとすると腰が痛んだ。

メリッサが気づいた。

でも、勝手に鉛筆を取ろうとはしなかった。

「やろうか?」

私は鉛筆を彼女に渡した。

「この子、インチキするのよ」

「しないよ!」

メリッサは笑い、ラリーの頭の上に鉛筆を当てた。

そして私たち二人は、子どもの頃の彼女の身長線の横に残る、ロバートの古い筆跡に気づいた。

「メリッサ ― 8歳 ― かかとを床につけて」

メリッサは8歳のラリーを見た。

「かかと、床につけて」

そして彼女は、新しい線を一本引いた。

「ラリー ― 8歳」

この記事は気に入りましたか?友達と共有してください。
面白い話