隣の子どもたちは毎週日曜日、私たちの通りを掃除していた――そして私は、彼らが本当は何をしていたのかを知ることになった。

第1部――窓の下に隠されていたバッグ

毎週日曜日の朝、ほとんど欠かさず、隣の家に住む二人の子どもが、黒いゴミ袋を一つ抱えて通りを行ったり来たりしていた。

姉のミアは12歳。

弟のベンは9歳だった。

二人は、空き缶やお菓子の袋、捨てられたレシート、そして一晩の間に風でフェンス際まで飛ばされてきたゴミを拾っていた。

近所の人たちは、みんな感心していた。

「本当に、ちゃんとした子に育ってるわね」

以前、アルバレスさんが私にそう言ったことがある。

私も同意した。

――少なくとも、その時はそう思っていた。

二年前、ローラはミアとベン、そして夫のリック・ドイルと一緒に、私の隣の家へ引っ越してきた。

リックは子どもたちの継父だった。

けれど彼がそばにいる時、二人はいつも彼を「パパ」と呼んでいた。

リックはホームセキュリティの仕事をしていた。

防犯カメラや警報装置、スマートロックなどを、郡内の住宅に設置する仕事だ。

そして彼は、いつも明るく笑っているような男だった。

近所のバーベキューでは誰よりも大きな声で笑い、学校の募金活動にも積極的に参加していた。

誰かがドアベルカメラについて相談すれば、喜んでアドバイスをしていた。

ただ、一つだけ、私はどうしても好きになれない彼の癖があった。

ローラが人前で話している時、リックはよく彼女の首の後ろに手を置いた。

一見すると、親しみを込めた仕草にも見えた。

そう思っていた人も多かっただろう。

でも私には、いつもこう見えていた。

「俺がここにいることを忘れるな」

そう、彼女に無言で思い出させているように。

それでも私は何も言わなかった。

そして、ある日曜日の朝。

すべてが変わった。

私は玄関の窓の下に植えてある花に水をやっていた。

その時、茂みの下に何かがあるのに気づいた。

透明なビニール袋だった。

最初は、子どもたちが拾い忘れたゴミだと思った。

だが、中に入っているものを見た瞬間、私は動きを止めた。

小さな銀色のUSBメモリ。

そして、折りたたまれた一枚の紙。

私はしゃがみ込み、それを取り出した。

紙の表には、私の名前が書かれていた。

「カーターさんへ」

しばらく、私はただそれを見つめていた。

その日の少し前、ベンが同じ茂みの近くにいたことを思い出した。

彼は一度こちらの家を見て、それから急いでミアの後を追っていった。

最初は、私へのお礼の手紙か何かだと思った。

しかし、紙を開いた瞬間、その考えは消えた。

文字は乱れていた。

まるで、書いている本人が怯えながらペンを握っていたようだった。

そこにはこう書かれていた。

「もしママがいなくなったら、このUSBを警察に渡してください」

そして、もう二つ。

「リックには渡さないでください」

「私たちがここに隠したことを、リックには絶対に言わないでください」

突然、周囲の空気が凍りついたように感じた。

私は隣の家を見た。

カーテンはすべて閉じられている。

リックの黒いトラックはない。

ミアとベンの姿も、すでに角の向こうへ消えていた。

私はビニール袋を家の中へ持ち込み、玄関の鍵をかけた。

そしてキッチンで、USBメモリを見つめた。

最初に頭に浮かんだのは、警察へ電話することだった。

だが、次の瞬間、別の考えが私を止めた。

もし警察が来ている間に、リックが戻ってきたら?

もし私が何かを勘違いしていたら?

もし今すぐ通報することで、ローラや子どもたちをもっと危険な目に遭わせたら?

私はもう一度、紙を読み返した。

そこには、

「ママが傷つけられたら」

とは書かれていなかった。

「ママがいなくなったら」

そう書かれていた。

その一言が、すべてを変えた。

私はクローゼットから、ほとんど使っていなかった古いノートパソコンを取り出した。

そしてUSBメモリを差し込んだ。

画面に7つのフォルダが現れた。

PHOTOS

RECORDINGS

MONEY

RICK’S TRUCK

MOM’S PHONE

DATES

そして最後に――

READ FIRST

手はすでに震えていた。

私はそれをクリックした。

中には一本の動画しかなかった。

画面にミアが映った。

彼女は、クローゼットのような狭い場所の床に座っていた。

隣にはベンがいて、両腕で膝を強く抱えている。

ミアはカメラをまっすぐ見つめた。

声は、ほとんど聞き取れないほど小さかった。

もしこの映像を誰かが見ているなら、何かがひどく間違った方向へ進んでしまったということ。

彼女はそう説明した。

そして、リックについて話し始めた。

数分もしないうちに――

私が「知っている」と思っていた家族の姿は、完全に消え去っていた。

⸻

第2部――USBの中にあった真実

ミアは、リックが家の中のほとんどすべてを支配していると話した。

ローラのお金。

彼女の携帯電話。

身分証明書。

どこへ行くか。

誰と話すか。

そして、いつだったかローラが一度家を出ようとした時、リックは彼女たちを追跡して、ローラの姉レイチェルの家までやって来た。

そして、二人を連れ戻したという。

その話を聞いて、私は昔の出来事を思い出した。

前年、ローラと子どもたちが一週間ほど近所から姿を消したことがあった。

リックはみんなに、「親戚のところへ行っている」と説明していた。

戻ってきたローラは、数日間ずっと大きなサングラスをかけていた。

天気は曇りで、雨まで降っていたのに。

私は少し変だと思った。

でも、理由を知らなければ、「変だな」で終わってしまう。

もっと恐ろしいことを想像する理由など、私にはなかった。

動画の中で、ミアは続けた。

彼女とベンは、家の中で何が起きているのか、密かに記録し始めたのだという。

口論を録音した。

メッセージを保存した。

重要だと思ったものを写真に撮った。

そしてベンが、森の中にある小屋について話した。

その瞬間、ミアの表情がこわばった。

以前、リックが家族をそこへ連れて行ったことがあるという。

小屋の裏には、大きな穴が掘られていた。

リックはその穴を使ってローラを脅していた。

言うことを聞かなければ、誰にでも「事故」は起こり得る。

そう思わせるために。

私は動画を一時停止した。

キッチンが、突然ひどく狭く感じられた。

私は2年間、この家族の隣で暮らしてきた。

ローラが玄関で荷物を受け取る姿を見てきた。

自分の庭で採れたトマトを彼女に分けたこともある。

ベンをバス停まで送っていく彼女に手を振ったこともある。

毎年春になると、彼女がどんな花を植えるのかも知っていた。

それなのに――

玄関のドアが閉まった後、何が起きていたのか。

私は何も知らなかった。

私は再び再生ボタンを押した。

ミアはさらに説明した。

リックの仕事には、普通の人にはない知識がある。

どこに監視カメラが設置されているか。

監視の少ない道路はどこか。

仕事を通じて知り合った地元の警察関係者がいること。

そしてリックは、それをローラに何度も思い知らせていた。

動画が終わった。

私は次に音声ファイルを開いた。

20以上あった。

ある録音では、リックがローラを嘲笑っていた。

「誰もお前の話なんか信じない」

そう言っていた。

別の録音では、ローラが泣いていた。

リックは彼女に警告していた。

もう一度逃げようとしたら、子どもたちも苦しむことになる、と。

途中で突然終わっている録音もあった。

長い沈黙だけが続いているものもあった。

次に写真を開いた。

そこには、ローラが隠そうとしていたと思われる傷。

寝室の外側に取り付けられた鍵。

リックのトラックの中にある銃。

普通の家庭用品とは思えないものがいくつもまとめて保管されている写真。

そして、リックがローラに送ったメッセージのスクリーンショット。

脅迫。

警告。

姉に何を話すべきかという指示。

そして最後の写真を見た瞬間、胃がねじれるような感覚に襲われた。

手書きのリストだった。

そこには4人の名前が並んでいた。

ローラ。

ミア。

ベン。

レイチェル。

それぞれの名前の横には、日付が書かれていた。

私はもう迷わなかった。

911に電話した。

⸻

第3部――隣の家

オペレーターは、家の中に留まり、リックには絶対に接触しないこと。

そして子どもたちが戻ってきても、近づかないこと。

そう指示した。

「ローラさんは家にいますか?」

私は答えた。

「分かりません」

「彼女の車は見えますか?」

その質問に、私は言葉を失った。

ローラには車がなかった。

リックはいつも、

「彼女は運転が嫌いなんだ」

とみんなに言っていた。

初めて私は考えた。

――それは本当に、彼女自身の意思だったのだろうか。

しばらくすると、パトカーが2台、静かに到着した。

サイレンもない。

赤色灯もない。

通りを騒がせるようなこともなかった。

バスケスという女性刑事が私の家に来た。

私は彼女にメモを渡した。

そしてUSBメモリも。

彼女はミアの動画を一度だけ見た。

二度見る必要はなかった。

表情が一瞬で変わった。

彼女はすぐに電話をかけ、緊急の保護対応を要請した。

警官たちは隣の家へ向かった。

だが、誰も出てこない。

ローラの携帯電話は留守番電話に直行した。

その時だった。

私たちが立って耳を澄ましていると、家の裏側からかすかな音が聞こえた。

――トン、トン、トン。

静寂。

そして、もう一度。

――トン、トン、トン。

警官の一人が急いで家の脇へ回った。

数分後、彼はローラを連れて戻ってきた。

彼女は長いカーディガンの下にパジャマを着ていた。

疲れ切っていて、怯えていた。

リックはその朝、彼女を洗濯室に閉じ込めていた。

外から鍵をかけ、簡単には出られないようにしていたのだ。

彼女は、誰かが近くにいるかもしれないと思うたび、音を立て続けていたという。

バスケス刑事はすぐにミアとベンについて尋ねた。

ローラは瞬きをした。

「……どういうことですか?」

「子どもたちです。どこにいますか?」

「2階に……」

刑事の表情が強張った。

「いません」

その一瞬、ローラは動かなかった。

そして、顔から血の気が引いた。

階段へ走ろうとした彼女を、警官が優しく止めた。

私は、その日の朝にミアとベンを見たことを説明した。

二人はいつもの黒いゴミ袋を持って、通りを歩いていた。

ローラは私を見つめた。

そして、震える声で言った。

「……気づかれたんだわ」

バスケス刑事が一歩近づいた。

「何に気づいたんですか?」

ローラは、私の手にあるUSBメモリを見た。

「コピーです」

「コピー?」

ローラは泣き始めた。

その時、私たちは初めて知った。

あの毎週日曜日の散歩の本当の目的を。

私の茂みの下にあったUSBメモリは、たった一つではなかった。

全部で12個あった。

⸻

第4部――子どもたちが毎週日曜日にしていたこと

約3か月もの間、ミアとベンは証拠のコピーを近所のあちこちに隠していた。

一つは私の茂みの下。

一つはアルバレスさんの郵便受けの近く。

もう一つは、パテルさんのガレージ脇にある、少し緩んだ石の裏。

毎週、一軒ずつ。

一つずつ。

二人は証拠を近所へ分散させていた。

黒いゴミ袋は、すべてを普通に見せるためのものだった。

二人は本当にゴミも拾っていた。

ただ、それだけではなかった。

誰かに見られても、

「近所を掃除しているだけ」

と思わせる程度に。

そして毎週日曜日、二人は別の家を選んだ。

別の隠し場所。

別の大人。

私はローラに聞いた。

「どうして、そんなにたくさんコピーしたの?」

答えは簡単だった。

「リックは、いつも何かを見つけてしまうから」

携帯電話をチェックする。

部屋を探す。

家の中を監視する。

もし真実を一か所だけに隠していたら、リックはそれを見つけて消すことができる。

ミアはそれを理解していた。

ローラによると、子どもたちは「安全だ」と思える近所の人を選んでいた。

二人に笑いかけてくれる人。

誰かが病気になった時に食べ物を持ってきてくれる人。

玄関に防犯カメラがある家。

そして、何かがおかしい時に気づいてくれそうな人。

最初に選ばれたのが、私の家だった。

「どうして私だったの?」

私は尋ねた。

ローラは涙を拭った。

「……植木鉢のことよ」

私はすぐに思い出した。

前年の夏、ベンが誤って野球ボールをフェンス越しに飛ばしてしまった。

ボールは私の陶器の植木鉢に当たり、粉々に割れた。

私が気づくより先に、ベンは私の玄関まで来た。

ひどく申し訳なさそうな顔で、貯めていたお小遣いから5ドルを握りしめていた。

私はお金を受け取らなかった。

「事故は誰にでもあるわ」

私はそう言った。

でも、ベンが正直に話しに来てくれたことのほうが大切だった。

ローラは私を見つめた。

「ベンは、あのことをずっと忘れてなかったの」

胸の奥が、少しだけ痛んだ。

9歳の男の子が、

「正直に話しても怒らない大人」

というだけの理由で、私を信頼できる人間だと思ったのだ。

私自身は、ほとんど覚えていなかったような小さな出来事。

それが、彼にとっては非常時の計画の一部になっていた。

その時、バスケス刑事が最も重要な質問をした。

「リックはどこですか?」

ローラは道路のほうを見た。

「子どもたちを朝食に連れて行くって……」

私の胃が沈んだ。

リックが子どもたちを連れている。

数分もしないうちに、郡全体へ警戒情報が出された。

そして、手がかりが入った。

交通監視カメラが、リックのトラックを北へ向かって走っているところを捉えていた。

その先には、彼の叔父が所有する古い狩猟小屋があった。

ミアが話していた、あの森の中の小屋だ。

ローラの顔が青ざめた。

彼女が何を考えているのか、言葉にする必要はなかった。

私にも分かった。

警察から、私たちはここで待っているように言われた。

何もできなかった。

ただ待つしかなかった。

そして、その「待つ」という時間が――

何よりも長く感じられた。

⸻

第5部――一生にも感じられた2時間

ローラは毛布に包まれて、私のリビングに座っていた。

警官たちは隣の家を捜索していた。

私はお茶を淹れた。

けれど、私たちはどちらも一口も飲まなかった。

数分おきに、ローラは同じ質問をした。

「……何か連絡はありましたか?」

誰からも連絡はなかった。

やがてローラは、私の前の窓を見つめた。

「最初にあなたの家を選んだのよ」

彼女が静かに言った。

私はうなずいた。

「今でも信じられないわ」

「ベンが言ってたの。あなたに本当のことを話した時、安心できたって」

私は玄関先にある、壊れた植木鉢の代わりに置いた新しい鉢を見た。

その朝からずっと、私は考えていた。

――私が見落としていたサインについて。

リックが近づくと、ローラが身をすくめること。

母親が話している間、ミアがリックをじっと見ていたこと。

あのサングラス。

あの不自然な沈黙。

ローラの首に置かれたリックの手。

私は何度、何かに気づいていたのだろう。

でも、それが何を意味しているのか分からなかった。

2時間後。

ようやくバスケス刑事から電話が入った。

私は、ローラの顔を見つめながら、彼女が話を聞いているのを見ていた。

次の瞬間、ローラの膝から力が抜けそうになった。

子どもたちが見つかった。

生きていた。

警察は、リックがさらに森の奥へ連れて行く前に、彼のトラックを発見していた。

そして、そこへ警察を導いたのはミアだった。

リックには、古い携帯電話があった。

買い替えた後、使わなくなったものだ。

それをリックは車の後部座席に放り込んでいた。

ミアは、リックが車から離れた隙に、その携帯電話を見つけた。

そして緊急通報機能を作動させた。

その信号が、警察に必要な場所を教えた。

警察が到着した時、二人は怯え、震えていた。

それでも――無事だった。

ローラは私に寄りかかった。

数秒間、彼女は何も言わなかった。

そして突然、すべてがあふれ出した。

何か月、もしかしたら何年にも及んだ恐怖。

沈黙。

必死に平静を保ってきた日々。

それらが一気に崩れ落ちたようだった。

私は泣き続ける彼女を抱きしめた。

その時、私は気づいた。

時に「安堵」というものは――

恐怖と同じくらい、人を圧倒することがあるのだと。

リックは逮捕された。

その後数週間、捜査が進むにつれて、近所の誰も想像していなかった事実が次々と明らかになった。

ローラへの行為に関する罪。

子どもたちに関する罪。

脅迫。

不法監禁。

そしてミアとベンを連れ去ろうとしたこと。

警察は森の小屋も捜索した。

そこには、ミアが話していた穴もあった。

リックは「無害な目的のものだ」と主張した。

しかし警察は、その説明を疑う十分な理由を見つけた。

さらに、書類やその他の資料から、リックがローラに何か起きた場合に備えて、偽の説明まで準備していたことが分かった。

彼は、ただローラの人生を支配しようとしていたのではなかった。

その後、人々が何を信じるかまで支配しようとしていたのだ。

その事実は、ずっと私の心に残った。

なぜなら――

あのUSBメモリが、その計画を壊したからだ。

録音を一つ消すことはできる。

携帯電話を一つ取り上げることもできる。

一つの部屋を探すこともできる。

でも、ミアとベンは真実を、リックの手が届かない場所へ移していた。

12軒の庭へ。

12の敷地へ。

彼が知らない12か所へ。

⸻

第6部――彼らが去った後の通り

やがてリックには長い懲役刑が言い渡された。

さらに、捜査によって彼が顧客の家に設置したセキュリティシステムに関する別の不正も発覚し、彼の会社も崩壊した。

事件は、私たちの小さな近所だけの問題ではなくなった。

しかし、その頃にはローラと子どもたちはもうここにはいなかった。

被害者支援団体が、郡外の一時的な住居へ移る手助けをしてくれた。

安全上の理由から、私たちは正確な場所を知らされなかった。

彼らが去ってから初めての日曜日。

通りは、妙に静かだった。

紙コップが道路脇を転がっていた。

生け垣の下には、包装紙がいくつも溜まっていた。

でも、ミアとベンは現れなかった。

黒いゴミ袋もない。

家から家へ歩く、小さな二人の姿もない。

その時、アルバレスさんが郵便受けの下から何かを見つけた。

USBメモリだった。

パテルさんも一つ見つけた。

その後数日間で、さらに多くの近所の人たちが、ミアとベンが隠していたコピーを見つけた。

どのUSBにも、ほぼ同じ警告が残されていた。

「もしママに何かあったら、この証拠を警察に渡してください」

人々の反応はさまざまだった。

泣く人もいた。

怒りをあらわにする人もいた。

そして、「リックがおかしいって、ずっと分かってた」と言い始める人もいた。

私はそうは言わなかった。

なぜなら、ある不快なことを学んだからだ。

後になって、

「なんとなく変だと思ってた」

と言うのは簡単だ。

でも、確信がない時に行動するのは、ずっと難しい。

私はローラのサングラスを見ていた。

リックの前で彼女が静かになることにも気づいていた。

ミアがリックを見つめていることも。

リックがローラの首に手を置いていることも。

私は気づいていた。

でも、それが何を意味するのか理解していなかった。

その違いを理解しても、罪悪感が軽くなるわけではなかった。

3か月後、私は一通の手紙を受け取った。

差出人の住所はなかった。

ミアからだった。

母親には弁護士がつき、支援を受けていること。

ベンはようやく、少しずつ眠れるようになったこと。

ミアは絵画教室に通い始めたこと。

そんなことが書かれていた。

そして、ページの下のほうに、私は一生忘れられない言葉を見つけた。

ローラは、

「もっと早く大人に話すべきだった」

と思っていた。

でも、ミアは違った。

彼女にとっては――

私たちは、ちゃんと大人に伝えていた。

12人に。

ただ、私たちが彼らの残したものを見つけなければならなかっただけ。

私は、その言葉について長い間考えた。

そして、彼女が正しいと思った。

毎週日曜日、あの子たちは助けを求めていた。

直接ではない。

ほとんどの大人がすぐには気づけない方法で。

行動のパターンで。

視線で。

いつもなぜか完全にはいっぱいにならないゴミ袋で。

そして、責任ある大人ならいつか気づくかもしれない場所に、小さな証拠を隠すことで。

二人は、声に出すことなくメッセージを作っていた。

そして何か月もの間、私たちはそのメッセージを受け取っていることさえ知らなかった。

⸻

第7部――葉っぱの下を見て

翌年の春、ローラが一度だけ戻ってきた。

リックの家はすでに売却されていた。

彼女は付き添いの人と一緒に、家に残された最後の荷物を取りに来た。

ミアとベンも一緒だった。

誰かが電話をしたわけでもないのに、噂はすぐに近所へ広がった。

一人、また一人と、住民たちが家の外へ出てきた。

アルバレスさんはローラを抱きしめた。

パテルさんはベンに新しい野球グローブを渡した。

ほかの人たちは、何を言えばいいのか分からないまま、ただ近くに立っていた。

私は、窓の下の茂みのそばで待っていた。

最初のUSBメモリを見つけた、あの茂み。

ミアが私のところへ歩いてきた。

少し背が伸びていた。

いや――

もしかすると、ただ以前より大人びて見えただけなのかもしれない。

「開いたんだね」

彼女が言った。

「うん」

私は答えた。

彼女は私を見つめた。

「怖かった?」

「怖かったよ」

ミアはうなずいた。

たぶん、彼女は正直な答えを望んでいたのだと思う。

そして地面を見た。

「捨てられるかもしれないって思った」

「どうして私が捨てるの?」

ミアは肩をすくめた。

「大人って、子どもがただ問題を起こしてるだけだと思うことがあるから」

私は彼女を見つめた。

「あなたたちは、問題なんて起こしてないよ」

「人の庭に物を隠したけど」

「違うよ」

私は静かに言った。

「消されない場所に、真実を置いたんだ」

ミアはその言葉を考えていた。

そしてローラのほうを見た。

「ママも、そうしてたの?」

私は、彼女が何を聞いているのか分かっていた。

母親も、いろいろなものを隠していた。

恐怖。

痛み。

逃げるための計画。

そして、ここから出たいという願い。

ローラは黙っていた。

それがミアとベンを守る方法だと信じていたから。

私は言葉を選んだ。

「あなたのお母さんは、生き延びるために必要なことをしていたの」

私は言った。

「あなたたち3人ともね」

ミアはしばらく黙っていた。

それから、ポケットに手を入れた。

そして、何かを差し出した。

USBメモリだった。

私はそれを見つめた。

胸が締めつけられた。

「これは空っぽ」

ミアが言った。

私は受け取った。

「どうして私に?」

「覚えておいてほしいから」

「何を?」

彼女は茂みを見た。

そして言った。

「葉っぱの下を見ること」

私は小さな銀色のUSBメモリを握りしめた。

「分かった」

そして、私は今でも覚えている。

ミアとベンは、もう私たちの通りを掃除していない。

今は、私たちがしている。

始まりは、アルバレスさんだった。

ある日曜日、彼女がゴミ袋を持って通りを歩いた。

翌週にはパテルさんも加わった。

その次は私。

やがて6人になった。

そして10人になった。

今では、ほとんど毎週末、近所の人たちが一緒に通りを歩いている。

空き瓶や包装紙を拾う。

倒れたゴミ箱を起こす。

高齢の住民たちの様子を確認する。

そして、お互いに話をする。

でも、それ以上に大切なことがある。

私たちは、周りを見るようになった。

家を見る。

その中にいる人を見る。

突然の変化を見る。

不自然な沈黙を見る。

そして――

何となく説明のつかない、小さな違和感を見る。

この通りは、私たちに一つのことを教えてくれた。

誰も学びたくなかったことを。

平和そうに見える近所にも、大きな苦しみが隠れていることがある。

笑顔を絶やさない男が、一緒に暮らす人たちを怯えさせていることもある。

静かな母親が、ただもう一日を生き抜くために、自分の持てるすべての力を使っていることもある。

そして、

「責任感のある子ね」

と褒められている子どもが、本来なら背負う必要などなかった重荷を抱えていることもある。

私は何か月もの間、ミアとベンはゴミを拾っているのだと思っていた。

でも、本当は違った。

二人は――

真実を配っていた。

一つずつ。

コピーを一つずつ。

なぜなら、二人は大人たちが気づけなかったことを理解していたからだ。

リックは子どもたちの部屋を探すことができる。

携帯電話を管理することもできる。

ファイルを消すこともできる。

一人の人間を脅して黙らせることもできる。

でも、通りにあるすべての庭を探すことはできない。

どの近所の人が最初に証拠を見つけるのか、知ることもできない。

そして、一度真実が明らかになった後、地域全体を黙らせることもできなかった。

私の窓の下にあったUSBメモリは、とても小さかった。

ほとんど重さもなかった。

それでも、その中には4人の人生を変えるほどの真実が詰まっていた。

そして今でも、日曜日の朝にあの茂みの横を通る時、私はあの瞬間を思い出す。

葉っぱの下から、あの小さなUSBメモリを見つけた瞬間。

二人の怯えた子どもが、ようやく一人の大人を立ち止まらせた瞬間。

そして――

「気づいて」と、無言で訴えた瞬間を。

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